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電車に乗っていると、後ろに立っていた男女がこんな会話をしているのが耳に入ってきました。
女 「ねぇねぇ、今度さぁ、後輩とか友達で“彼女募集中”のコがいたら紹介してよ」
男 「あ?別にいいけど」
私「あ、あの、そ、その人に後輩とか友達を紹介してもらわなくても、ぼ、僕、いま彼女募集中なんですけどっ」
と、その女の人に向かって言うのは余りにもアレなので、さすがの私も控えましたが、そういえば今日は風が物凄く強くて、胃の調子を悪くして近ごろ痩せ衰えてしまった私は強風で飛ばされそうになってしまいましたよ。
あまりにも風が強く目を開けづらいこともしばしばあったので、ふと、
「越後屋、そちもワルよのぅ。」
「いえいえ、お代官様にはかないませぬ。」
というのは私の《好きなセリフ》の一つだったよなぁ、なんて、かなりどうでも良いことを信号待ちをしているときに思い返しておりました。
ところで、越後屋というと、大体こんなイメージが先行していますが、実際の歴史上に出てくる『越後屋』は実は、後の三井財閥であるということは、知っている人は知っているし知らない人は知りません。
さて、そんな江戸時代における商人たちの《欲望に赴く生き様》を体験できるゲームが、十数年前にありまして、たしか《天下御免》という名前のゲームだったと思います。
大学時代の友人がこのゲームを持っていたのですが、初めて見たときには衝撃を隠せませんでしたね。
なにせ、上で述べたような感じで役人などに賄賂を贈るというコマンドが平気で存在するのです。
お役人様へ「山吹色のお菓子」すなわち《賄賂》きっちり贈っておくことによって物事を有利に進められるわけです。
ご禁制の品をヤクザに売って大儲け。
金さえあれば、商売そっちのけで遊郭で遊びほうけることも出来るし、邪魔なヤツは、金の力で殺ることも可能という、なんともリアルなものでした。
そう全てはカネの力。
このゲームは、世の中がカネで廻っているということをあらためて思い知らせてくれるものでして、「お金なんかなくったって・・・」と甘い考えで夢を見ている人には、ぜひともプレイしてもらいたい一品でしたね。
というわけで、とくにオチもなく今回のお話は終わりにしたいと思います。
記載内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性を保証するものではありません。