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2015-06-21 それは本当に「相続対策」となっているのか・・・?

 最近、金融機関や不動産会社などが主催している《相続対策》と銘打ったセミナーが多いですよね。

 内容としては賃貸物件などを利用した節税策が主体なのですが、ああいったものにホイホイ飛びつくのは結構危険だと思います。
 確かに、相続が発生したその瞬間は税金が少なくて済むかもしれませんが、長い目で見ると節税額以上にキャッシュ・アウトが発生し、結果的には大きく損をしている、ということが、かなり見受けられるんですよね。

 「税金を支払う」ということについて物凄く嫌なイメージを持つ方も多いのですが、相続対策で大事なのは、いかにキャッシュ・アウトを少なく次世代へ財産を引き継がせていくか、ということです。
 たとえば瞬間的に税金が2,000万円少なくなったとしても、最終的な賃貸物件の収支計算が△5,000万円だとしたら意味が無いわけです。
 目の前の税額がゴソッと減るというのは、見た目のインパクトは大きいのですが、本当にそれが最良の方法なのか、ということはじっくりと検討しなければなりません。
 まぁ、ああいった業者さん達からすれば、相続人の方々が10年後や20年後にどうなろうが知ったこっちゃないですからね。言われるがままにしていたら、カモにされておしまいです。

 生前贈与を上手に活用すれば、最小限の税負担で効果的な相続対策は可能なのですが、『贈与税の税率は高い!』というイメージが先行しているせいか、小手先でナントカしようとされる方が多い気がします。

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